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看護家庭Q&A
監修 任 和子 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授

実施・評価の悩みを解決!

SOAP形式で書くことが多い実施・評価。この悩みも解決して、スムーズな実習に!

看護家庭Q&A

評価って、いったい何を評価するのかがわかりません……

看護家庭Q&A

実施したことが期待される結果をもたらしたか、期待される結果に向かっていたかを評価します

 「実施と評価」を書く場合に難しいと感じたこととして「最初は、何を評価するのかがわからず、とまどった」ということをよく聞きます。
 「評価」は「期待される結果」に対応しています。つまり、実施したことが「期待される結果」をもたらしたか、「期待される結果」に向かっていたかを評価するのです。「期待される結果」が達成されれば、その看護診断は解決したことになります。
 計画どおりに実施しても、「期待される結果」をもたらさないこともあります。その場合は、計画を続行するのか追加するのか変更するのか中止するのかを検討します。

看護家庭Q&A

SとOの書き方に迷っています……

看護家庭Q&A

原則はそのまま書きますが、要約しても構いません。SとOばかりでもOK。大切なのは必要な情報を残しているかということ。SとOの区別が困難な場合もあるので、書き分けにこだわらず、先に進みましょう!

 原則は、Sには患者さんの訴えはそのまま書きます。しかし、患者さんによっては、同じような内容を長々と繰り返し話される方もいらっしゃいます。患者さんの訴えの内容がわかるのであれば、要約した記録で構わないでしょう。
 例えば、足の浮腫は、患者さんが「足がむくんでいる」と言えばSですが、看護師が足に触れてわかったことであればOとなります。情報はどちらかに限定することは難しい場合があります。SとOの書き分けにこだわらず、次のステップに進みましょう
 臨床でも、よく「SOSではダメですか?」と聞かれることがあります。SOSとは、AやPがなく、SとOばかりの記録のことです。
 記録をするうえで大切なのは、患者さんの状態や看護の内容が見えることです。SやOばかりになっても、必要な情報は記載しましょう。SOAPにこだわりすぎることはありません。
 ただし、情報は数が多ければよいというものではありません。量より質です。的確なアセスメントへつながる情報であれば、少なくてもよいのです。