解答2 接種後2か月は避妊する。
解答4 同居家族にも接種を勧める。

 「妊娠中に気を付けるべき感染症がいくつかあったよね?」からの連想で「ネコを飼わないようにする」という選択肢がお気に入りです。妊娠を考えているときにあえてネコを飼おうとする人は相当のネコ好きだと思います。「まず飼いませんわ!」とツッコミつつ、トキソプラズマ症の予防にはネコも注意ですが「生ハムなどの生肉を避ける」のも忘れないで、と思うのでした。
 風疹ワクチンの添付文書には「妊娠している女性には接種しない、妊娠可能な婦人においてはあらかじめ約1か月間避妊した後接種する、ワクチン接種後約2か月間は妊娠しないように注意する」という記述があります。
 予防接種を受けた人に免疫がつかないことがまれにあるのと、ほかの妊婦にうつさないようにするため同居の家族もワクチンを打ったほうがいいので2と4が正しいです。
 なお、風疹抗体(HI検査)は8倍未満で「抗体なし」、8倍と16倍は「抗体が十分ではない」、32倍以上で「十分な抗体がある」となります。


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執筆:大塚真弓(看護師国家試験対策アドバイザー)
Illustration:Masafumi Ono