いわゆる“中ジョッキ”でどのくらいの量なんだろう? と思って調べてみたら、泡抜きでだいたい450~500mLだそうです。ということは、この男性は毎日中ジョッキを4杯以上飲んでいることになります。「うわ、お金かかりそうだなあ~」とか「そのわりには体重70kgって軽いかも? ちゃんとビール以外のもの食べているのかしら?」などといろいろな感想が脳裏をよぎります。そして「この人、レバー嫌いだったらどうするんだろう?」と、問題設定自体にもツッコミを入れてしまうのが自分のよくないところです……。
緑茶、バナナ、もずくは非動物性の食材であり、レバーは動物性です。あきらかに仲間外れなので、まるでレバーに「俺を選べ!」と言われているようです(答えは2のレバー)。体内で尿酸に代謝され、激痛をおこす痛風の原因となるプリン体を多く含む食品は、レバー類(210~320mg/100g)、白子、エビ、イワシ、カツオだそうです。細胞数の多いものや細胞分裂が盛んなものに多く存在します。酒類ではビール(350mLあたり12~25mg)と紹興酒に多いとのこと。酒類自体にプリン体がさほど含まれていなくても、アルコールの作用で尿酸値が上昇しやすいことも覚えておいてください。
〈参考文献〉公益財団法人痛風財団ホームページ.
https://www.tufu.or.jp/gout/gout4/447.html(2017.4.10アクセス)
執筆:大塚真弓(看護師国家試験対策アドバイザー)
Illustration:Masafumi Ono