1.糖 質
4.カリウム
→× 妊娠初期(14週未満)、妊娠中期(14~28週未満)、妊娠後期(28週以降)の食事摂取基準(表1)を見てください。ここに挙げられている栄養素は不足しやすい、あるいは母体と胎児にとって重要な栄養素です。糖質、カリウムはここに挙げられていないため誤りだと言えます。
2.葉酸
→◯ 妊娠初期に葉酸が不足すると二分脊椎・無脳児(神経管閉鎖障害)、口蓋裂のリスクが高まるため、これが正解です。
3.蛋白質
5.カルシウム
→× 蛋白質とカルシウムも表1にありますが、妊娠初期には蛋白質とカルシウムの付加量は0のため誤りです。
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」において、妊娠可能な女性への注意事項としては、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、「付加的に400μg/日のモノグルタミン酸型葉酸(食事性葉酸では800μg/日に相当)の摂取が望まれる」という記述があります。
どの栄養素をどのくらい付加する必要があるかしっかり覚えておきましょう
表1 妊娠中の食事摂取基準
対象 | エネルギー (kcal/日) |
蛋白質 (g/日)* |
カルシウム (mg/日)* |
鉄 (mg/日)* |
葉酸 (μg/日)* |
非妊娠女性 | 1,950~2,000 | 50 | 650 | 6.0~6.5 | 240 |
妊娠初期 (~13週6日) |
+50 | +0 | +0 | +2.5 | +240 |
妊娠中期 (14週0日~27週6日) |
+250 | +10 | +0 | +15.0 | +240 |
妊娠後期 (28週0日~) |
+450 | +25 | +0 | +15.0 | +240 |
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
※非妊娠女性は18〜49歳の身体活動レベルIIの女性とする
※鉄は「月経なし」のデータ
*推奨量
執筆:大塚真弓(看護師国家試験対策アドバイザー)